911と言えばオイルの量の管理は超重要です。空冷とは呼ばれるけど、 オイルで冷やすエンジンと言っても良いぐらいですもんね。 空冷911のエンジンオイル量の点検は、取り説には「エンジン作動温度で 車体水平な状態の時に、エンジンアイドリングしながらの点検」とあります。
その時に量メーターがどれぐらいを指示するか、エンジンルームのスティックでどれぐらいの量が確認できるか、その両方の位置関係が自分の車ではどうなのかを知っておくことが大事です。メーターと実際の量に誤差があるからという理由でね。
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| | このクルマの場合、冷間時、IGキーONでこの位置を指示してます。これはおかしい。かなりおかしい。絶対おかしい。
オイル量メーターは完全暖機(80℃~90℃、オイルクーラー電動ファンが回るぐらい)で油温計の針がメーター中間位置まで上がってる時にしか正確な位置を指しません。
走り出すと油温は低下するし、オイルが循環しだして、オイルタンク内のオイル油面は下がってしまいますから。
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| | 通常冷間時はオイル量メーターの針はキーONでもエンジンかけても上に上がるほど動きません。 最初に書いた温間時に作動するぐらいの設定になってるからです。冷間時は実際、オイルタンク内のオイル量はフロートセンサーを浮かせるほど油面は上昇してないんです。 フロートセンサーって?浮かせるって?その意味は後で。
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| | ちなみに、メーターが振り切ってるのは、オイル入りすぎか、センサーからメーターまでの配線の断線が原因です。断線は抵抗無限大を意味します。
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| | オイルのフロートセンサーは、右リヤタイヤからフェンダー内を覗いたとこにあるオイルタンクに付いてます。カバーがかぶってますね。
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| | カバー外すとこんな感じです。計6個のナット固定とゴムパッキンがはさまってます。
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| | センサーのコネクターがエンジンルーム右奥にあるので、ここで実際のセンサーの抵抗値を見ることで判断できます。断線させるとメーター振り切り、ショートさせると上がらない。繋ぐと冷間エンジン停止にもかかわらず、メーター中間位置を指してるってのが今回症状です。
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| | フロートセンサー外すのは簡単です。930に比べると知恵の輪ではありません。ちょっと配線をずらすに知恵が必要ですけど・・・・。
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| | でもセンサーの構造仕組みは全く一緒。 だれかが「トイレの浮き」と言いましたが、まさしく浮きです。 油面に浮くフロートの位置を検出します。
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| | 浮きの反対側の接点がコイル状の板の上をスライドして電気抵抗を変化させます。抵抗値の変化がメーターで表示されるだけですね(センサー本体のカバーのカシメを起こすと、いとも簡単に分解できます)。 今回の症状は浮きは浮いてないのに、浮いてるぐらいの抵抗値が検出されます。このセンサーのどこかで接触抵抗が増えているんでしょう。 このコイルの上で接触不良を起こすと、断線、導通 断線をくり 返してメーターは針がピコピコと上下に動き狂ったようにみえるでしょう。
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| | どこで抵抗増えてるのかな~ってあちこちテスターをあてていると、これもまた、いとも簡単に配線が外れてしまいました。ほとんどくっ付いて無かったみたいです。コイルの細い銅線と被覆の配線をハンダで付けてる地点の「外れかけ」が原因でした。
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| | ジュっとハンダ付けして、修理完了。 センサー交換せずに済みましたね。 何でも交換ではなくて、修理する楽しみも大事です。 ポルシェって案外古い機構を使ってるのでこんな整備もできますよ。 |
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| | 正常なセンサーの抵抗値を測っておきましょう。 浮き動かず(下限)で、2.8Ω
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| | 浮き上限で 190Ω
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| | ほぼ中間で86Ωでした。参考まで。 メーターの位置関係は、964,993のオイルクーラー電動ファンが回る油温は温度メーターちょうど水平(中間)位置。正常なクルマはこれ以上油温は上がりません。 964のオイル量はエンジンルームオイルスティックで下限と上限のちょうど中間位置のオイル量だとメーター針も中間を指す(メーターとスティック一致) 993はスティック中間だと、油量メーターは赤線でちょっと針が動く程度(かなり低く指す傾向あり)です。 |