| 2009年 10月 14日 |
 元気の無くなった 964カレラ2が入庫です。 信号待ちでアイドルが低下して止まりそうになったり、走りもイマイチになってしまった・・・・ 空吹かしすると、回転が落ちたときに、落ちすぎてストールしそうになります。 予兆も無く、急にらしいです。 |

診てみると、確かに元気が無い感じで、エンジンの回りも重く、FLAT6のシャーーンと 言う気持ちよさが無くなっています。 でも1気筒死んで、5気筒で回ってる感覚ではありません。
こんな感じのときは点火がちゃんとできてるか確認です。 昔よくあった、デスビのベルト切れで、ツインプラグであるにもかかわらず、片方の点火系統に 火が飛んでないってことがあった記憶が蘇るからです。 タイミングライトをつないで見て、光をチェックします。 |

本来、タイミングライトは点火時期のチェックや調整に使いますが、 とりあえず、プラグコードに信号が着てるかの確認もできます。 (これで信号確認できても、プラグやキャップ不良で、点火してないこともあり)
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はじめに、一番接続しやすい、ツインデスビの上側キャップの適当なコードに クランプしてみました。 ライトは光りません。 これで考えられるのは、上側キャップの方のデスビ内部回転シャフトはクランクシャフトから 直接回されるので、ベルト切れなどは関係ないってことです。
ここで信号着てないとなると、キャップへつながるセンターコードから前のシステムの 点検が必要と言うことになりますね。 |

勉強しましょう。 964、993のNAエンジンのツインプラグシステムは、ヘッド上下のプラグまでの接続は 完全に独立してると言えます。 上は上用、下は下用です。 |
 点火コイルも2個、2番のイグナイタも2個(画像には1個しかありませんが員数2個で、 並んで取り付けられてます) キャップ、ローターも2セット、唯一、デスビのクランクからの出力軸が1本ってだけです。 |

で、話は戻って、さっきの段階で何が悪いのか推測すると、センターコード(画像の黄色い枠内に 通ってるコードでデスビキャップの真ん中につながってる)か、 点火コイルか、イグナイタが悪い?と思われます。
一番簡単にできる確認作業として、点火コイル前にそれぞれのコイル用にイグナイタがついてるので そのコネクターを左右入れ替えてみるってことです。
これでさっき点火信号が来なくて、ライトが点滅しなかった上側が光だしたら、隣のイグナイタと 入れ替えたせいで信号が来るようになったということで、イグナイタ不良と診断できます。
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今回、まったくそのままストレートに簡単な方から攻めたら、そのまま故障箇所に行き着いたので こんな楽な診断はありませんでした。
奥側の点火コイルの前にあるイグナイタ不良で信号出ず、エンジン下側プラグ全気筒が点火 しないので、不完全な燃焼でパワー無し状態に陥ってたわけです。
不良なイグナイタを、在庫のあったUsdeパーツに交換して完了。 頻繁に壊れる箇所であれば新品パーツがいいですが、これはそれほど発生頻度は高くないので 予算に合わせて修理方法を考えればいいと思いますね。
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ツインプラグの片方が点火しないと、こんなことになるの?と思いますが、 限界まで大きくなったボア(100mm)で、シングルカム、2バルブの構造のヘッドには ヘッド中心に点火プラグをつけることができず、燃焼状態もベストとは言えません。 なので、片方のプラグが点火しないとまったく本来の性能が出せなくなるんですね。
とは言うものの、964,993でもターボ車はシングルプラグですし、カレラ3.2までは シングルプラグです。 レーシングエンジンは60年代からツインプラグでしたが、市販車が シングルのままの理由はコストや信頼性、構造、ボアサイズが小さいなどの理由でしょう。 そのかわりピストンヘッド形状を工夫したり、CDIを使ったりして燃焼が良くなるようにするとかで 頑張ったりもしてたんですよね。
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